ねこのかお

ねこのかお

ねこのヒゲ

猫のヒゲは行動するにあたり大切な
アンテナの役割をもっています。

狭いところに入ったとき、
そこから抜け出せるか、危険物はないか？
などの判断をヒゲで行うのです。

ヒゲの先端には神経はありませんが、
根元には神経が集中しているので気圧の
変化や風向きなどで色々なことを判断しています。

鼻の横のヒゲの他に、アゴ、目の上にも生えており、
これらの先端は丸く円を描くように結べるはずです。
その大きさが大体、その猫の体の入れる大きさと一致しています。

手足を自由に使いこなせない分、
猫にとってはヒゲが大事なアンテナなのですね。
また、ヒゲは元気や機嫌をみるバロメーターになります。
注意して見ているとわかりますが、
上機嫌なときや物事に強く興味を抱いて
興奮している時などはヒゲはその対象物に対して
ピンと張っています。

普段平静なときはヒゲも穏やかです。
機嫌が悪い時や、具合の悪いときには
ヒゲも力なくやや下がっています。

猫の目

猫の目は、人間よりもずっと近眼です。
また、色彩の区別もつきます。
元は夜行性なので暗い所でも物を見ることが出来ます。
視力は人間の１０分の１と言われています。

明るい所では、瞳孔が縦になり、暗い所では丸くなります。
猫の種類によって目の色も様々で、
ブルー、エメラルドグリーン、ゴールド、
または片目ずつ色の違う猫（オッドアイ）など、
どの猫も魅力的な綺麗な目を持っています。

生まれたばかりの子猫はまだ目が見えません。
一度、知人に猫のお産の話をしていて、
「生まれたばかりでまだ目が開かないから」と話すと、
とても驚いていました。

人間の赤ちゃんは生まれた時から目が開き、
僅かな視力（それでも人間の顔に
反応するくらいでまだ未発達です）がありますが、
猫の場合は瞼自体が開いていません。

瞼が開いて目が見えるようになるのは、
生後早くて９日から遅くて１１日頃です。

健康のバロメータとしての目

目の縁にある瞬膜は健康のバロメータです。
健康ですと僅かしか見えませんが、
病気にかかっている時、具合が悪い時には
この瞬膜が出て来ているので赤信号です。
普段から気をつけて見ていると役立ちます。

猫の耳

猫の耳は低い音より高い音のほうに鋭く反応します。

人間の耳は、約２万ヘルツの音まで聞き分けられますが猫はその倍以上、
５万ヘルツもの超音波まで聞こえるのです。

耳にむやみにゴミや虫が入らないよう、
耳の手前にはヒゲが生えています。

また、耳の前方の毛が薄くなっていますが、
これは皮膚病やハゲではなく、どの猫も同じです。

以前、私から子猫をもらって下さり、
飼い始めた知人がある日突然、猫の耳の前方の毛が薄いことに気付き、
慌てて獣医さんに連れていったところ、
笑われて帰ってきたということがありました。

耳の中は、たまに綿棒でやさしく掃除してあげましょう。
強く刺激すれば痛いのは人間と同じで、
奥まで突っ込むことも危険です。
表面の見えるところを軽く拭くようにします。

不潔にしていると耳ダニといって
大変厄介なダニが生息し、
猫は大変かゆい思いをします。

放っておくと耳を掻きすぎて耳から
血が出たり膿みが出てくることがあります。

耳ダニにかかると、耳の中は黒く汚れて来ます。
一度綿棒で掃除をしても耳ダニを余計に
奥になすりつけてしまうことになるので、
素人判断はせずに獣医師の診察を。

獣医師に診てもらえば、
きちんと薬が出ますし、
きれいに直りますから焦らずに
きちんと直してあげましょう。


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