家主さんから苦情が来た

家主さんから苦情が来た

契約書を見ると、
ペット類を飼ってはいけない契約になっており、
仕方なく猫を手放すしかない？

原因、対策
日本の住宅事情により多いケースです。
飼い主にとっても飼いつづけて来た猫との別れは辛いですし、
猫のほうも辛いことに間違いはありません。

このようなことを未然に防ぐためにも
飼う前には次のような注意が必要です。

住む前に、契約書の内容を確かめておく。
不動産の人や家主さんにやんわりと
「実は猫を飼いたいのですが」とあくまでも
謙虚に聞いてみるのも良いと思います。

不動産も人も、家主さんにとっても、
部屋を貸すにあたっては気持ちよく住んでくれる人、
部屋を傷めない人、近隣とのトラブルを起こさない、
という良識のある人を求めています。

「飼って当然」というような態度ですと
これから先も平気で非常識なことをするのではないか、
と警戒してしまいます。

「無理なお願いかもしれませんが
責任をもって迷惑をかけないよう
配慮して飼いますから許可してもらえませんか？」
という責任ある飼い方をすることを前もって
伝えて理解を得ようとする
態度ですとだいぶ違うと思います。

部屋を貸したものの、しばらくして内緒で
飼っていることが発覚、ということになれば
家主さんも裏切られた気持ちになるものです。

個人的にお願いしてみれば契約書では
ペット不可の記述があっても案外理解してくれる
家主さんもいますから、後々のことを考えれば
勇気をもって相談してみると良いと思います。

賃貸住まいの契約書は、およその雛型が決められています。
殆どの契約書は、もう最初から
ペット不可が書面に盛り込まれており、
皆それを使っているため、うのみにしてしまうと
殆ど住めるところはありません。

原則としてペット不可の内容を明記しておかなければ、
誰もが様々な動物を好き放題に
飼い始めてしまうと、鳴き声や家具が傷む、
など大変な問題になりますね。

マナーの悪い飼い主もいることでしょう。
そのようなことを考えて、どうしてペットが
不可にされるかを考えてみて下さい。

そして、嫌がられない飼い方を心がけられると思ったら、
その旨をきちんと説明し、お願いしてみてください。
ただし、家主さんにとっては部屋が汚されていないか、
隣近所に迷惑になっていないか
不安はつきまとうものです。

安心してもらうためにも、普段から感謝の
気持ちを忘れないよう配慮してください。
良いといわれたから好き放題では、
家主さんはもう二度と次の人にはペット飼育を許可しなくなるでしょう。

世の中、動物好きの人だけとは限らないので、
たとえばあなたがゴキブリが嫌いだとしましょう。

隣でゴキブリを飼っている人がいると考えてみて下さい。
（ゴキブリを飼う人はいないでしょうが）
それをどうしても飼いたい、容器に入れて飼うし清潔にする、
などと頼まれたら、容認する場合もあるわけです。

相手の立場になって考え、ペット飼育を許してもらっているのですから、
その点を忘れずに暮らしていくことは大事なことです。

万一好き勝手な飼い方をして、
部屋の柱をボロボロにし、一日中鳴き声がうるさく、
毛ボコリがベランダを舞っていたら・・・
次から家主さんはペット飼育は禁止にしよう、
と考えてしまうこともあるわけです。

そのようなことを繰り返せばどんどん
住宅事情は悪くなり、マナーを守ってきちんと
飼う人も信頼してもらえなくなるわけです。

最初に頭を下げてお願いしてみること。
自分が飼うペットの種類、
飼育において心がけることや配慮などをきちんと説明する。

それで家主さんや大家さんから許可が下りたなら、
御礼を述べて何か不安や問題があった場合には
必ず連絡してください、とフォローもしておきましょう。

また、隣近所の人には、ふせたほうが良いのか、
言っておいたほうが良いのかを家主さんに
聞いておくと良いでしょう。

家主さんによっては、ペット飼育禁止のところで
飼っていることが周りに知られると困る、
という考えの人もいます。

ペットの問題に限らず、普段から近所の人に
気を配ってマナーを守って生活していれば、
仮に飼ってはいけないところで無断で
飼っていたとしても「あの人なら普段からきちんと
生活しているようだし、黙認しよう」
という事もあるわけです。

相手の生活を配慮するマナーのある
人間性を持ちつづけて損はないですよ。