病気・怪我の対処法

病気・怪我の対処法

●物を喉に詰まらせた場合

窒息状態で苦しがっている時は、猫が暴れないよう、
大きいバスタオルなどでくるんで押さえ、
指などで異物を取り出します。

又は、逆さにして強く振る、
背中を軽く叩くなど。無理な場合はすぐに
獣医師にもとに連れて行きます。
 
●感電

電気コードにじゃれているうちに感電した、
などの場合、猫の体に触れずにコンセントを抜きます。

呼吸や心臓停止の場合は人工呼吸、
ショック状態や脈拍が速い場合は横に
寝かせて舌を引っ張り出して気道を確保し、
いずれの場合も獣医師のもとに連れていきます。
 
●喉に骨などが刺さった場合

口元を気にしてよだれをたらしたり、
もがいたりしている場合は喉に骨などが
刺さっている可能性があります。

口を開けてみてもみつからない、
取り出せないという場合は下手にいじるのは危険です。
獣医師に任せましょう。

また、昔は魚も丸ごと猫は食べていたのですが、
最近の猫は食べなれていないため、
よく噛み砕くことが出来ません。

骨は噛み砕かないまま飲み込みますと
消化できずに胃などに刺さることがあり危険です。
特に鶏の骨は危ないもの。
魚の骨を噛み砕くのが下手そうな
猫の食事には気をつけましょう。
 
●体についた有害物質

水溶性の物質なら、
猫用シャンプーで洗います。あとよくゆすいで下さい。

ペンキ、コールタールがついていた場合は獣医師の診察を。
ゴキブリ獲りの粘着剤にはサラダ油が有効です。

いずれにしても放置しておくとなめてしまい、
有害物質が体に入り、中毒を起こすので、
それぞれの処置を怠らないようにします。

毛の部分を切って済むならそれで構いません。
中毒になると狂ったように暴れ出します。
 
●目の中に異物が入った

目が赤く充血して、やたらと目をこすったりします。
人間用の目薬は猫には合わないので絶対に避けて下さい。
ペット用目薬が市販されていますが、
異物を取るのは素人には困難なのできちんと
獣医師の診察を受けて下さい。
病院に着くまでに目をいじらないように
包帯を巻くなどして連れて行きます。
 
●出血、骨折、交通事故

患部に下手に触ると神経や血管を傷めることがあります。
一刻も早く獣医師の診察を。
出血部分が少ない場合はオキシフル（オキシドール）を
３％に薄めて消毒し、ガーゼを当て包帯を巻いて止血します。

事故の場合は、健康そうに見えて外傷がなくても、
骨折や内臓損傷している場合がありますから油断は禁物です。
当日元気でも翌日体調が急変したりすることがあります。
必ず獣医師の診察を受けて下さい。
 
●やけど

やけどを負った場合は、冷やすのが一番です。
人間用の軟膏は危険なのでつけてはいけません。
暫く冷やしたら獣医師の診察を受けましょう。
 
●嘔吐

草などを食べて吐くのは消化の悪い食べ物を食べたり、
毛球を吐いたりしているので心配はありませんが、
ずっと吐き続けている、吐いた物に血が混じる、
黄色の液体を吐く、などの場合は獣医師の診察を受けて
原因をつきとめ、治療をします。
 
●下痢

いつまでもゆるい便が続いている場合は、
熱がく元気なら水だけはたっぷり
飲ませるようにしてまず、
一日絶食させます。それでもおさまらない場合は、
翌日も絶食させます。

三日以上何も摂食しないと体力が弱るため、
二日後からは少しずつ消化のよい
鶏のササミ肉を茹でたものを少量ずつ与えます。

ササミは丸ごとではなく、茹でた後、
細かく指で裂いて食べやすくして与えて下さい。

まとめて茹でて余った肉は冷凍しておいて次に与える時、
熱湯で加熱して与えることも出来ます。

少しずつ与えて下痢がひどくならないようなら、
少しずつ食事量を戻していきます。

ササミ肉は、病気などでひどく食欲のない時や
病気で内臓が弱っているときにも栄養豊富で
消化吸収が優れていますのでお薦めの治療食です。

ササミを少量ずつ日に数回に分けて与えれば
普通の下痢ならおさまりますが、
いつまでも治りきれない下痢の場合は獣医師に相談し、
下痢の時のための便を固める缶詰を
処方してくれる獣医さんがあります。
相談してみて下さい。獣医師のもとでは、
下痢に対しても薬を投薬してくれるので
飲み薬で早く治ることがあります。

完全に水状の便を何度もする
ひどい下痢の場合で食欲もない場合は、
水も食事も禁止し、早めに獣医師の診察を受けて下さい。
放っておくと脱水症状が進み、
死に至ることもあります。

診察の時にはビニールに
便を入れてもっていって
検査もしてもらうと良いでしょう。
 
●お腹が張っている

生後１～２ヶ月の猫のお腹がぱんぱんに
膨らんでいる時は回虫の疑いがあります。
妊娠ではないのに、だんだんお腹が膨らんでくるのは
腫瘍による腹水、伝染性腹膜炎、
子宮蓄膿症の疑いが。急に膨らんで来た、
という場合はガスがたまっているか、
尿閉症の疑いが。
いずれの場合も危険があるので
早めに獣医師の診察を受けて下さい。
 
●発熱

猫の平均体温は個体差はありますが、
大体３８度から３９度です。
なんとなく抱いたときに熱っぽい、
ぐったりしている、という時は検温を。
いつもより冷たいところを
好んでぺったりと横になっている時も
発熱の疑いがあります。
熱は重大な病気の信号ということもありますので
獣医師の診察を。