ねこの尻尾

ねこの尻尾

猫の尾は、小さい「尾椎」と呼ばれる
骨が連なって出来ています。

このため、非常にしなやかに様々な動きをします。

以前、ある小説でパソコン上で
しなやかに動く猫を作りたいという要望に対し、
頼まれたプログラマーが尻尾のしなやかさを
表現するのに大変苦労した、という話がありました。

確かに、猫の尻尾の動きは人工的に作るには
難しいなぁと思います。

それほどしなやかな動きをするこの尻尾、
ボディーランゲージとして色々な合図をしています。

また、この尻尾はバランスを取るために非常に重要です。

尻尾でバランスを取ることで
猫は自分の身長の大体５倍の高さを
行き来出来るようになっているのです。

ですから、大体その猫の尻尾の長さの
５倍の距離は飛べると思って間違いありません。
（ただし、子猫のうちはまだ足腰の機能が
未発達ですので無理です）

尻尾の長さの５倍といっても、
中には尻尾の短い猫もいますが、
短くても体全体でバランスをとり、
高いところにもジャンプできる猫もいましたし、
そうかと思うと尻尾は立派に長いのに、
まったく高いところに上れない猫もいました。
本人の体の全体的な運動神経によっても違うようです。

猫の尻尾の状態の色々

●興奮した時、緊張した時は尻尾はタワシのように
普段の倍以上にも膨らみます。

●不愉快なときや、
何かの刺激により反応した時は尻尾が
ピクピクと動いたり激しくふりまわしたりします。

●普段は尻尾を立ててアンテナのようにして
バランスを取っていますが、具合が悪い時、
元気のない時、また、叱られた、喧嘩に負けた、
など様々な理由で落ち込んでいる時は
尻尾はだらっと垂れたままにして
歩く姿が見受けられます。

これは人間も元気のない時は
ぐったりと肩を落として歩くのと
同じようですね。

犬と違う尻尾の表現

犬は、嬉しい時や名前を呼ばれた時、
元気よく尻尾をパタパタと振りますが、
猫は名前を呼んでも尻尾を振らない、
返事をしないし愛嬌がない、
といぶかしがる人がいます。

これは、性質の違いであり、
猫にとって尻尾をパタパタと振るのは機嫌が悪い時など、
犬とは逆なのです。


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