ねこの健康と食事

ねこの健康と食事　 　
 
ねこは肉食動物。
人間のように種種雑多な食べ物から栄養を取る
というからだの仕組みをしていません。

ねこの食事について第一に
理解しておきたいのは、
「人の食事とは全く別のものだ」
ということです。

ねこが喜ぶからといって人の
食卓と同じものをねこに
与える習慣をつけてしまうことは、
カロリーが高くなる、塩分をとり過ぎる、
栄養のバランスが悪いなど、
ねこの健康にとって
悪い影響をあたえることになります。

ねこの食事として最も優れているのは、
「総合栄養食」であるキャットフードです。
　
キャットフードには賛否両論がありましたが、
最近は栄養学的にも
優れた良質の商品が多数あります。

ねこの場合、嗜好性の
頑固さがよく問題になりますが、
ネコの嗜好を決めるのは離乳期の食餌の
種類と考えられています。

離乳期からドライフードを食べさせ、
ドライ大好きのねこに育てましょう。
　
ドライフードだけでは味気ない、
と考える必要はありません。

種類も豊富で、うまく選べばねこも喜んで食べ、
健康にも良いことから、上手に利用しましょう。

☆ドライタイプ、カリカリタイプ、
フィッシュ味、チキン味など様々。
保存性、経済性、栄養のバランスの点で優れており、
硬い歯ごたえが歯垢の付着の予防にも利点があります。

ただし、マグネシウムやリンを多く含んだ商品もあり、
尿石症につながる可能性もないとは言えません。

☆半生タイプ
やや湿ったようなビスケットタイプ。
ねこの好みに合わせていろいろな素材があるので、
偏食ねこには強い味方。

☆ウェットタイプ
肉や魚を中心とした缶詰やレトルトパック。
柔らかく口当たりが良いので、食べ過ぎる傾向がある。
歯垢が付きやすい点を注意する必要がある。
ドライタイプより栄養バランスが悪いと言われる。
 
食事の回数は、子ねこの時期は
1日に3～4回程度。

成長するにつれて2回に減らします。
与える量については、
フードに表示されている量を目安にしましょう。
 
人間にとっては害のない食べ物であっても、
ねこには与えないほうがよいものもあります。

ねこの健康のためにも、知っておきましょう。
 
いわゆる、ねこ飯（まんま） 
ご飯に味噌汁をかけたものは
栄養不足で塩分過多。

昔のねこは外でネズミや鳥を捕って食べていたから、
バランスが補われていただけです。

消化の悪いもの 生の豚肉、イカやタコは
消化不良や嘔吐の
原因となることがあります。

玉ねぎなどのネギ類、 
ハンバーグ、コロッケ、シューマイなどの加工品も
玉ねぎ中毒を起こして、
貧血状態になることもあります。
 
鶏の骨、鯛などの硬い骨、 骨付きチキン、
煮魚の残り物、鶏の骨などは、
かみ砕いた時に先が鋭くとがって裂け、
胃腸に刺さることがあります。
硬い魚の骨も同様です。
 
ケーキ、チョコレート、和菓子などの甘いものは、
糖質や脂肪が多く、
肥満や糖尿病の原因となります。
 
ハム、ソーセージ、かまぼこなどの加工品は、
人間用の味付けにしてあるため、
塩分の摂り過ぎにつながってしまいます。 


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